ハタハタ

別名:カミナリウオ。

雷の擬声語。だから漢字で「鱩」と書く。

昔は「ゴロゴロ」ではなく「ハタハタ」と轟いたのか。

他には「鰰」とも書くらしい。

雷のことを神に例えて「はたがみ」と言ったことに由る。

動詞では「はたたく」(霹靂く)。

 

 水無月の照りはたたくにも障らず来たり。(竹取)

 

食卓に4尾並んだのを機に想いをめぐらした。

「高いから味わって食え」と言われれば神様も泣く。

 

 

 

閑話休題(小論文作成に関する覚書②)

 本来なら、じっくり時間をかけて(2年とか3年とか)取り組むべきものなのだろう。社会問題といわれる広範なテーマに対して、一つずつ真摯に向き合い、建設的な意見をもつ。自分の考えが定着したら、次は、どういう順番に説明したらよいか、を考える。読む人に分かってもらうためには筋道を立てて説明しなければならない、ということが次第に実感できてくる。文体は書いた分量に比例してだんだんと洗練されてゆき、スマートで主旨の明確な論文ができあがってくる。

 しかし、時間がない。たとえば、高校1年生の時から、近い将来の受験に備えて、論文の練習にとりかかる奇特な学生はいるだろうか。もちろん、いる。ただ、そういう用意周到な学生には説明など必要ない。むしろ、こんなインチキな解説など逆効果。多くは、AO入試を意識しはじめる高3スタート時、推薦入試に備えて秋口から、人によっては一次試験から二次試験までの1週間足らずで。そうなれば「じっくり時間をかけて」など悠長なことは言っていられない。1年で、半年で、場合によっては1週間で何とかしなければならない。

 そこで、順当な手順(?)を逆転させて、「型」から入る。邪道とか何とか呼ばれようが、「無難に」乗りきれればそれでよい。模範的な「型」を知り、それに当てはめていく。